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外貨建てMMF

外貨建てMMFは10ドルから購入できる

 外貨でも外貨預金に対して外貨建てMMFという強力なライバルが存在します。外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)は投資信託の一種です。海外の資産運用会社が運用しているファンドを、国内の証券会社や銀行が個人向けに販売しています。国内投信のMMFはアメリカのMMFをモデルに開発されましたが、日本版のほうが組み入れる債権の安全性の基準が緩いので、名称を区別するためマネー・マネージメント・ファンドと名づけられました。名称は異なりますが、収益の分配方法などの基本的な仕組みは同じです。

 投資信託ですから、元本は保証されていません格付けの高い債権に限定して運用しているので外貨ベースでは元本の安全性が非常に高くなっています。もちろん外貨建てですから為替リスクは覚悟しなければなりません。外貨建てMMFの最大の魅力は利便性が高いことです。国内投信のMMFのように解約手数料を取られる期間はなく、申し込みの翌営業日以降いつでも手数料なしで自由に解約できます。ただし、海外市場が休日の時は購入も解約もできません。また満期日(償還日)もありません。原則中途解約不可(できても金利が下がる)という外貨預金と比較すると、換金性という点では外貨建てMMFに軍配が挙がります。しかも、金利面でも有利です。外貨建てMMFは実績分配ですから、外貨預金のように金利が確定しているわけではありませんが、利回りは1年を通じておおむね外貨定期預金金利を上回っています。外貨普通預金と同じ流動性と、外貨定期預金と同等以上の収益性を持つ商品といえるでしょう。

ただし、外貨預金と同様、最終的な利回りを決めるのは為替相場です。外貨建てMMFは通常10通貨単位(米ドルなら10ドル)から購入できます。米ドル建てなら1セント単位で購入できるものもあります。外貨定期預金に比べ、小口の資金で外貨投資にチャレンジできます。銀行と証券会社では、適用される為替レートも異なります。証券会社の場合、為替手数料は通常1米ドルで50銭です。

 ただし、証券会社の基準レートは銀行の仲値ではなく、外国為替相場を見ながら証券会社が独自に決めています。証券会社のほうが為替手数料が安いからといって、同じ日に外貨預金と外貨建てMMFを始めても、適用される為替レートは必ず外貨建てMMFのほうが50銭有利になるわけではありません。適用される為替レートの差は、50銭以上になることも、以下になること(あるいは逆転すること)もありえるわけです。銀行では10時ごろにその日の為替レートを決めますが、証券会社の場合、午前中に決めるところ、1日に数回決めるところ、午後3時以降に決めるところなどまちまちです。為替差益にかかる税金も異なります。MMFの為替差益は非課税ですが、為替差損を他の所得と損益通算することはできません。


外貨の種類は外貨預金のほうが多い

 外貨の種類は外貨預金のほうが多彩です。外貨建てMMFは米ドルが中心ですが、販売する証券会社によっては、ユーロ、オーストラリアドルなど限定された通貨があります。通貨の種類が少ない点に目をつむれば、なんとなく外貨建てMMFの方がよさそうです。

しかし、外貨預金にはできて、外貨建てMMFには出来ないことだってあります。たとえは、外貨での引き出しです。ドル預金なら一般に手数料を払ってドルで引き出すことが出来る金融機関もあります。外貨建てMMFでは原則として外貨で引き出す事は出来ません。他の銀行の外貨普通預金口座に送金して、そこから引き出すしかありません。その他、ドル預金には、クレジットカードの決済機能がついている商品もあります。また、ATMを利用して、円とドルの振替が出来るサービスを提供している銀行もあります。外貨建て商品を選ぶ時には、こうした使い勝手も重要なチェックポイントになっています。

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