満期時の為替レートは予約できる
先物為替予約をするとリスクとともにチャンスもなくなる
外貨預金の実質利回りは、満期・解約時の為替レートしだいで決まります。そこで、ホテルの部屋を予約できるように、満期時の為替レートを予約できたらいいのにと思う方もいるかもしれません。
実は一定期間後に、一定の為替レートで、一定金額の取引を予約することができるのです。たとえば、1ヵ月後に2,000ドルを1ドル125円で円に替えることを予約するわけです。このように為替レートを予約することを先物為替予約といいます。先物為替予約を行えばその日の為替レートがいくらであっても、1ドル125円の為替レートで換金することになります。外貨預金の満期日に合わせて先物為替予約を行えば、予約をした時点で利回りを確定することができます。予約した外国為替相場のことを先物相場といいます。
これに対して、通常の取引で使われる相場のことを直物相場といいます。直物相場同様、先物相場にも TTS、TTBがあり為替レートは各種金融機関が決めています。先物予約の手数料は、これもまた直物相場と同じくTTS、TTBに含まれています。先物相場は一つではなく、1ヵ月後、3ヵ月後など、取引が行われるまでの期間ごとに相場が異なります。一般的に、先物相場は取引期間が長くなるほど、直物相場に比べて割高です。このため、預け入れるときに先物予約をしても、あまりメリットがありません。定期預金の満期前に為替相場が目標値を超えて円安になった場合に、為替差益を確定させるために先物予約を行うのがベストでしょう。ただし、先物為替予約を行うなど、為替リスクはなくなりますが、それ以上の為替差益を得るチャンスもなくなります。為替予約を行うかどうかは、預金者の相場観にたよるしかありません。
この先物為替予約ができるかどうか、あるいはどういう場合にできるかなどについては、金融機関によって対応が異なっています。